チームの生産性を向上させるためにマネージャーがすべきこと
メンバーのパフォーマンスを最大限に高める
3つの必須事項
Googleにてアジア・パシフィック地域の人材開発を担当されたピョートル・フェリクス・グジバチ氏は、最低限でも次の3つは必須事項として、その役割を果たすべきと述べています。
①チームのミッション(ビジョンと戦略)をちゃんと決めること
②そのミッションに向かっていくプロセスを管理すること
③メンバーを育成すること
上記3つの実施と共に、現場が自律的に成果を生み出せるようにサポートしていくことが、マネージャーの大事な役割です。そして、現場の成果は「個人のパフォーマンス」に影響を受けます。
チームメンバーのパフォーマンスを最大限に高めることが、マネージャーの大切な役割です。
パフォーマンスは時間軸に分類される
この時に気をつけたいことが、パフォーマンスは時間軸に分類されることです。
短期的 → いま目の前にある本人とチームのタスクを実行すること
長期的 → 本人とチームの市場価値(スキルや成長可能性)を高めること
随時的 → 本人とチームが変化に適応できるような能力を身につけること
残念ながら、多くのマネージャーは長期的パフォーマンスの視点が欠落していて、短期的パフォーマンスのみを考えがちです。
オペレーションを含めて、今すべきことができているかという目の前のタスクの進捗管理・チェックをしている、いわゆる「マイクロマネジメント」では、将来に渡っての成果・パフォーマンスを創り出すことにはなりません。
目の前の仕事をするよりも新たな情報を得るために研修や勉強会へ参加した方が本人やチーム、会社にとって長期的には価値がある場合には、その方が良いのです。
メンバーが自発的に会社のビジョンに向かって日々の業務を実行できること。更に自発的にアイデアを出して実行できるようにし、最終的に自己実現できるように育てていくことが、マネージャーのすべきことと言えます。
「(今日から)どうしますか?」
「1~10でいうと、どのくらいのレベルであなたはコミットしていますか?」
「いつから始めますか?」
「乗り越えるべき壁はなんですか?どうやって乗り越えますか?」
コーチングというと個人をイメージしやすいですが、チームでもできます。
では、チームの生産性をどう評価するか…
次回は、生産性を上げるための「フロー状態」について…
参照:世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法
ピョートル・フェリクス・グジバチ著 朝日新聞出版